2006年09月06日(水)
日本山岳会SP翠山会・山行49 南アルプス不動岳 月明 2


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日本山岳会SP翠山会・山行49
南アルプス不動岳 月明 2
どこかに荷物を置いて頂上を往復しようと、適当に歩いていたら、山頂に向かう尾根筋に入ってしまった。鹿ノ平は思ったより狭い場所だ。そのまま尾根筋の藪をすすむ。やがて笹丈も低くなり立ち枯れの木がまばらにある急斜面に、山頂への道がはっきりしてくる。串ダンゴのような山名板が見えてきた、頂上も近い。午後1時47分、頂上に着いた。狭い山頂、北側の斜面には雪がべったりついている。正面には真っ白な聖岳と上河内岳が見えている。それ以外には樹が邪魔をして眺望がきかない。登ってきた方角には鎌崩の頭と黒法師、西に見えるのは奥三河の山々か。もっと晴れていれば太平洋まで見えるのかもしれない。おにぎりを食べて、さて鹿ノ平に戻ろう。2時30分、笹薮の中のくぼ地に着いた、ここだけは笹がない。地面が少し湿っているがテントを張れるのはここだけだろう。3時、テントを張って泊る支度ができた。いい天気だ、テントの中は暑くていられないので、外の倒木に腰掛けてウィスキーを呑もう。スペイサイドのモルト「グレンマレイ」の山水割だ。3口でカップ一杯呑んでしまう、うまい。山ならではの味わいがある。サラミとチーズをクラッカーにのせて食べる、脂っこさがモルトとよくあう。2杯目を呑み終ったところでふわりと酔ってきた。全身が同じような状態で酔っている、いい感覚だ。4時、西側の谷からすごい勢いでガスが吹き上げてくる。この辺の山では夕方にかけていつもこんな天候になる。この時間まで行動していると危険があるだろう。呑みながら周りを眺めていると、生えている樹がみんな東に向かって傾いている。どうもものすごい西風が吹く場所のようだ。樹の数が少ないのも風のせいではないだろうか。あたりが少し暗くなってきた、肌寒い。ガスで体も湿気てきた、寝袋にもぐりこむとしよう。夜中目を覚ますと、月の光であたりが銀色だ。明るい、不動の山頂まではっきり見える。月の光で自分の影がくっきりと地面に映る。子どものとき以来の経験だ。もう一眠りして今度は2時ごろに目が覚めた。月は沈んでいる。今度は星がすごい。白鳥座が大きく天の真中にかかっている。雲がたなびくように見えているのは銀河だ。しばらく空に見とれてしまった。冷える、日の出まで眠らなくては。午前4時44分、起床。テントから顔を出すとすごいガスだ。周りが見えない。このガスではルートを見失う恐れがある。

南アルプス不動岳 月明 2
どこかに荷物を置いて頂上を往復しようと、適当に歩いていたら、山頂に向かう尾根筋に入ってしまった。鹿ノ平は思ったより狭い場所だ。そのまま尾根筋の藪をすすむ。やがて笹丈も低くなり立ち枯れの木がまばらにある急斜面に、山頂への道がはっきりしてくる。串ダンゴのような山名板が見えてきた、頂上も近い。午後1時47分、頂上に着いた。狭い山頂、北側の斜面には雪がべったりついている。正面には真っ白な聖岳と上河内岳が見えている。それ以外には樹が邪魔をして眺望がきかない。登ってきた方角には鎌崩の頭と黒法師、西に見えるのは奥三河の山々か。もっと晴れていれば太平洋まで見えるのかもしれない。おにぎりを食べて、さて鹿ノ平に戻ろう。2時30分、笹薮の中のくぼ地に着いた、ここだけは笹がない。地面が少し湿っているがテントを張れるのはここだけだろう。3時、テントを張って泊る支度ができた。いい天気だ、テントの中は暑くていられないので、外の倒木に腰掛けてウィスキーを呑もう。スペイサイドのモルト「グレンマレイ」の山水割だ。3口でカップ一杯呑んでしまう、うまい。山ならではの味わいがある。サラミとチーズをクラッカーにのせて食べる、脂っこさがモルトとよくあう。2杯目を呑み終ったところでふわりと酔ってきた。全身が同じような状態で酔っている、いい感覚だ。4時、西側の谷からすごい勢いでガスが吹き上げてくる。この辺の山では夕方にかけていつもこんな天候になる。この時間まで行動していると危険があるだろう。呑みながら周りを眺めていると、生えている樹がみんな東に向かって傾いている。どうもものすごい西風が吹く場所のようだ。樹の数が少ないのも風のせいではないだろうか。あたりが少し暗くなってきた、肌寒い。ガスで体も湿気てきた、寝袋にもぐりこむとしよう。夜中目を覚ますと、月の光であたりが銀色だ。明るい、不動の山頂まではっきり見える。月の光で自分の影がくっきりと地面に映る。子どものとき以来の経験だ。もう一眠りして今度は2時ごろに目が覚めた。月は沈んでいる。今度は星がすごい。白鳥座が大きく天の真中にかかっている。雲がたなびくように見えているのは銀河だ。しばらく空に見とれてしまった。冷える、日の出まで眠らなくては。午前4時44分、起床。テントから顔を出すとすごいガスだ。周りが見えない。このガスではルートを見失う恐れがある。

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